西条市医師会報NO.57
表紙のことば
「石鎚山の思い出」
石鎚山へは2度登った。1度目は中学2年、2度目は徳大の医局時代であった。巨腹の恩師I教授は山好きで、登山のスケジュールが決まると、先ず、両切りピース数10本の先生が禁煙をはじめられ、多少気むずかしくなる。そして大学の裏山(眉山)でのトレーニングをマイペースでされるらしい。剣山へは10名程度で2度お供をし、存じなかったお人柄にも触れることが出来た。
或る年、石鎚登山が話題になり、当然の如く小生にお鉢がまわり、準備に忙殺された。やはり10人位が西条(福亭)泊、登山の途中から、頼んでおいた瓶ヶ森ヒュッテの管理人幾島さんに案内され瓶ヶ森に登頂し、ヒュッテ泊、翌朝は二の鎖を目指し、1度の経験のみの小生が先達となり縦走をはじめたが、二の鎖に近づいた頃濃霧に遇い、教授の御機嫌があやしくなりはじめたが、もうすぐですとか、なんとか力づけどうにか鎖を伝って登頂、霧の晴れた山頂では、恩師は満足げに小さな手帳を出し、ここからの景色を描いてくれんかと、細い手帳の鉛筆を添えて渡された。薄い鉛筆の芯を舐めるわけにもゆかず参った。うまく描けなかったことだけを覚えている。下山は一気に駆け下がり、面河からバスで道後へ。事故なく無事お役御免となった。
サカタ産婦人科 坂田守正 Ancitonifi
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